プロフェッションの矜持

2006年1月に放送開始されたNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル―仕事の流儀―」が現在も続いています。その人気は、様々な分野で活躍する一流のプロと呼ばれる人々の仕事ぶりを通じて、プロフェッショナルとは何か?どんな共通性を有するのかを考えさせられる内容となっています。

登場する人物は、医師、弁護士、芸術家、スポーツ選手、音楽家など高度な専門的知識と特殊技能や身体能力や精神力を備えた資格保持者達です。
職業的専門家ともいわれるプロフェッショナルとは、同志社大学社会学部教授である山田礼子氏によれば、

  1. 重大な職責を担うこと
  2. 特定の分野に高度な体系的知識を有し、長期的な教育訓練及び自己啓発を行っている。
  3. その体系的知識が現場でいかなる時にも実践力をもつ。
  4. 特別な技術、技能を要するだけでなく、専門的知識だけで事態に対処できない場合は、更なる獲得した技能により物事に対処できること。
  5. 専門職の協会が組織化されており、専門職協会がプロフェッショナル教育の内容、資格認定などを規制していること。
  6. 当該職業に携わっている人物に公共への奉仕志向を有すること。

以上6項目を掲げておられます。

これを、我が日本経営管理協会の役割と使命に当てはめてみると、「プロの経営者」「経営のプロ」「職業的専門家としての経営者」と呼ばれる人材を多数輩出し、個々の企業を強くすることを通じて、日本経済の活性化に繋がるような支援活動が出来るかどうかの存在意義が問われることになると思います。

大企業、中小企業を問わず、これからますます先の読めない時代となり、経営者の役割は大変重要なものとなっていくでしょう。
そういった中において、改めて、我が協会活動の在り方を会員全員で考える時が来たのではないでしょうか?

理事 黒崎宏
日本公認会計士協会、日本税理士連合会、公認不正検査士協会、事情再生支援協会
(経営管理士)

今回より、理事に就任させていただきました黒崎宏と申します。専門分野は経営管理会計システム、事業再生、M&A支援、事業承継支援を弁護士、税理士司法書士、専門コンサルタントとチームを組んで約20年間従事させていただいております。最近10年間は特在日中国企業の経営者達に日本的経営の真髄を普及する活動に力を入れております。今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

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