映画「教誨師」に思う。

 


今年2月に急逝した大杉 漣さん最初のプロデュース作品で最後の主演映画となった「教誨師」を観た。殆どのシーンは一つの部屋の中だが、教誨師(大杉)と6人のそれぞれの過去を持った死刑囚たちとのやりとりに引込まれた。「死刑存続の是非」が問われている中で、また、死刑に関して殆ど公開されない現実のなかで、死刑囚が死んでいくまでに何をし、どう変わったのかに迫った意義は大きいと思った。その昔、映画の訴えるネライは違うが、“一つの部屋”での映画という意味ではフェンディ・フォンダ主演の「十二人の怒れる男」を想い出した。1回目の審議では陪審員11人が有罪、№8(F・フォンだ)だけが無罪という中で、審議をくり返しながら粘り強く真実を追求していき、逆転させた姿を。



                                  (理事長 山田宏昌)

2018年10月22日